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2012年10月18日木曜日

ダニエル・ヤーギン著 『探求―エネルギーの世紀』 感想

「書評」なんて大層なもんじゃないです。

もともと本を読むのが遅くて小説でも半月かかる、そのうえ経済書を読むのはこれが初めて。それでも5か月(!)という長ったらしい時間をかけ、ようやく読み終えることが出来ました。

本書に出会ったきっかけは、友人のチャマさん @chamanol がツイッターで原発について発言していたこと。自分も原発問題について多少の知識を蓄えたいと思い電力に関するツイートを読み漁っていたとき、本書の紹介を見つけました。

これまで4,000円以上する本を自費で買ったことはありませんでしたが、大学生協(書籍は10%OFF)で売ってた、表紙のデザインが格好良かった、そして、いかにも難しそうな本をレジへ持っていくことにちょっと憧れた(笑)ので、思い切って買ってみました。

この本を読めば少しは原発問題のことが分かるかなー
なんて思ってたけど、そんな控えめな期待をはるかに上回る内容でした。

第1部から、もう面白くて仕方がない。
世界各国で繰り広げられる石油をめぐる思惑と駆け引きが、主要人物をクローズアップして小説のように語られる。下手なSFや陰謀小説を読むよりはるかに面白い。

それからシェールガス、原子力、バイオマス、エコカーなどなど、今世界中で話題になっている事柄の裏側をその最深部まで読み解いていく面白さ。こんなに充実した読書は生まれて初めてしました。

火力発電所は全部石油で動いてると思ってた自分にとって、本書に書かれていることの衝撃は尋常じゃなかったです(笑)

そもそもエネルギー安全保障という枠組みで見るべき問題を原発だけに焦点を絞って考えていること自体がおかしかった。原発依存度を下げれば化石燃料依存度が上がる。発電量が不安定な再生可能エネルギーでは原発の代用にはならない。そんな当たり前のことも知りませんでした。

エネルギー問題に興味を持ったことで世界経済にも興味が湧き、以前は見向きもしなかったロイター通信や日経新聞も今では毎日チェックしています。大学の理工学部に通う人間として、イノベーションのなんたるかも学ぶことが出来ました。

この本から受けた恩恵は計り知れません。
「人生変わった」といっても過言ではないかもしれない。
本当に読んでよかった。

3 件のコメント:

  1. 良い本って良いですよね~(謎
    5ヶ月かけて読み切るってすごいと思います。難しい本だと僕は途中で気づいたら読むのをやめてたなんてザラでしたから…

    原発に関していろんな情報があると思います(原発ディベート経験者)、いろんな情報を得て自分の考えを作るのは大変よろしいことではないでしょうか。



    誕生日おめでとう!( ・ω・)モニュ?

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  2. >tttttさん
    もっと速く読めたら良いんですけどね(^_^;)
    ネットにはない文献情報の大切さを学びました。

    ありがとおおおお!!o(^▽^)o

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  3. テレビ・新聞・ネットで軽く知っただけの自分の少ない知識(偏りもあるでしょう)で日本の将来に関わることに意見するのも気が引ける、原発は嫌だけど必要な理由もわかるし、考えれば考えるほど混乱するので(笑、最近は少し距離を置いています。決して逃げてなんかいませんよっ(爆

    興味深い本で是非読んでみたいんだけど、扱う分野が広いとなると数回は読みたいかもね。俺だと何年かかるかw

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